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花ごよみ

花ごよみ

リバティ


~バリケード~

この数年間 ずっと
自分は 独りで居る事が
性にあっているのだと思っていた

それは
強さでも 無関心さでも 何でも無く
何も持たないが故の 気楽さだった

『ずっと無かったものは
 今更 無くても気にならない』

そんな無意識が 幾重にも折り重なって
自分でも気がつかないうちに
ひとつのバリケードを築いていた

それが 

音を立てて崩れて行く

何故
こんなに 涙が出るのだろう
何故
こんなに 胸が騒ぐのだろう

この手の中に 突然舞い込んで来たぬくもり
最初は 何かの間違いだと思った
しかし そのぬくもりは
ここでいいんだ、と ばかりに
この手の中に しっくりと 落ち着いてしまった

ずっと無かったものが
この手の中に有るのを意識した時
私のバリケードは 崩れ始めた

   寂しかったんだ

苦しかったんだ


      それを   言えなかったんだ

自分が こんなにも寂しがり屋だった と云う事を
今日 初めて 実感した

青花らいん

~ありがとう~

今までにない『素』の自分に 自分で戸惑い乍ら
それでも 
大きく 温かく包んでくれる想いに賭けてみたい

今 こんなにも無防備になってしまったけれど
それでも
今までにない安心感に『これでいいんだな』と身を委ねる

今になって
こんな穏やかで優しい恋ができるなんて思わなかった
 
ここに 来てくれて ありがとう
 
  好きになってくれて
      本当に ありがとう

青花らいん

~ふしぎなおぢさん~

あの日
私は 少しでもあの人の近くに居たくて
御所の中を 独りで徘徊していた。

前日の事が 心の中に 嵐の様に吹き荒れて
歩き乍ら 幾度も涙をぬぐい 
花壇に向いたベンチに座って 
じっと涙がひくのを待っていた。

…何と話しかけられたのだろう…?
多分 最初『こんにちは』って
挨拶されたんだと思う。

思わず『…こんにちは…』と挨拶を返した相手は
何処からどう見ても 
青空ホームステイをしてるおじさんだった。
でも、何故だかアヤシイ人には見えなくて
ちょっと興味をそそられた。

 『さっきから 思ってたんだけど
  貴女には 何か高貴な雰囲気を感じる。』
 『…あ…ありがとーございます…^^;』

唐突にそんな事を言いだしたおじさんは
以前は 九州(だったかな)で 
銀行の専務さんをしていた人らしい。
倒産とか何とか まぁ色々あって この生活スタイルのまま
あちこち転々としているそうな。

 『貴女は“じゅっかい”を知っていますか?』
 『…モーゼの十戒…??』
 『仏教の“十界”。十の世界と書く。』

詳しい事は忘れてしまったけれど(おじさんゴメン^^;)
人の魂には 十の世界があって
まん中が プラスマイナスゼロの人界。
下には 
何かを常に欲する餓鬼や
憎しみと闘争の修羅などの
マイナスの世界があり
上には
人と出逢い 何かを学び
愛し やがて天に上がるという
プラスの世界があるらしい。

 『今日 こうして 僕と貴女が出逢って話をしてる。 
  そうして 
  貴女が 僕の話…こんな格好のおっちゃんの話に
  耳を傾けて 何かを考えたり感じたりする。
  この時 魂は“プラス界”にいて 天に近付いてる』

人との出逢いについて 人を愛する事について
かなり思い詰めていた私にとって
あの時のおじさんの話は 何だか救いになった。  

でも、最後に おじさんが言った事・・・
今まで ころっと忘れていたのに
突然思い出した あの一言。

・・・今思うと これが 一番不思議な符牒だった。

 『貴女は 何かを持っていると思う。
  何もしないのは もったいない。
  …そうだなぁ…貴女は 文章を書きなさい^^
  貴女の書いた文章を いつか僕は読んでみたい。』
    
・・・あのおじさん 今でも京都にいるだろうか。
ここで書き綴ったものを いつか おじさんに読んでもらいたい…。

青花らいん

~私だけかなぁ?~

哀しくて 泣いてしまった時は
目が真っ赤になってしまう

泣き乍ら寝たりなんかすると
翌日はカエルさんの様に腫れてしまう

でも 不思議

嬉しくて 泣いてしまった時は
どんなにぐしゃぐしゃに泣いても
あとがスッキリしてる
乾くのも早いし
目もそんなに赤くならない

哀しい涙と 嬉し涙
気持ちで 成分が変わるのかしら…?

青花らいん

~距離感~

モニターの
そっちと こっち

すごく 近いと思っても

地図でみたら
吃驚する程 遠い距離

でも
不思議だね

重なる程に
心は近い

青花らいん

~大切な人へ~

忘れないで
忘れないで

今までの事があったから
あなたの大きさに気付いたの

今までの事がなかったら
一番大きな幸せさえも
逃してしまったかも知れないの

誰よりも早く逢わなかったのは
『誰よりも大きな想い』に気付く為


私は
 今 あなたに逢えた事に
          心から 感謝しています

青花らいん

~瞬間と永遠~

普通なら 考えたく無い事

『このまま 逢えなくなったら…』

大切な人に逢う時程
その事を考える

このまま 
今日を最後に 逢うことができなくなっても
けっして後悔しない様に
瞬間 瞬間の想いを 大切にしたい

瞬間だけ訪れる永遠よりも
永遠に繋がる瞬間を 作っていきたい

そうすれば
最後に手の中に残るのは
『精一杯の想い』の結晶だから

その先 どれだけ痛くても

その先 どんなに辛くても

大丈夫

耐えていける

青花らいん


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